HOME  »  福祉生協イリスからのご案内  »  機関紙『虹』  »  「虹」第33号

「虹」第33号

カテゴリ:機関紙『虹』

今号より、誌面をリニューアル(刷新)いたしました!記事もさらに充実、読み物としても楽しんで頂ける内容を目指しました。是非ご一読ください! 購読中の方へはGW明けにお届けできる予定です。お楽しみに!
虹33号

  • 春が来た[理事長 河原克美]
  • 特集 事例研究発表会
  • 私の健康法
  • なるほど栄養学【春の食材の栄養について】
  • 輝いていた青春の日々【楽しかった予科1年目】
  • のんびりひとり歩き~近隣の幸せ探し【吾輩は「くま子」である】~
  • 種種道楽~私の〈好き〉を紹介~【ゆけゆけ!ファイターズ】
  • 旅語り【「いつかゆっくりと」を求めて〈出雲〉】
  • 〈お知らせ〉空室情報 他

春が来た

4月1日消費税が8%になった。低所得者・貧困者にも同率に課税されるのはアダム・スミスが提起し確立した租税原理の第一、公平の原則に照らせば応能負担の原則に反するものであり、そして、フランス革命の折採択された人権宣言の「租税負担は各人の能力に応じて配分されなければならない」に反するものではないか。しかも消費税は社会福祉に充当すると言いながら一方でそれと殆ど同額の法人税関連の減税を続けているではないか。

東日本大震災復旧・復興税は個人の所得税に加え37年度まで住民税に加えて23年まで課税されるが企業の法人税への上乗せは1年残して「免除」となった。免除額は1兆円になるという。

特定秘密保護法に続き集団的自衛権行使容認を憲法解釈で押し切ろうとする意図。武器輸出三原則は一定の条件が満たされれば輸出を認める内容で4月1日閣議決定した。憲法改正の国民投票は賛成3分の2超を過半数にする改正案を固めている。平和を守る国から戦争をする国へ転換させようとの意図である。

第二次世界大戦が終わった時、戦争犯罪人として戦争を推進した日本の指導者は「A級戦争犯罪人」として国際裁判を受け処罰された。

60年安保の時の首相岸信介は安倍首相の祖父であるが戦中に軍需大臣を務めた。戦前外務次官、駐英大使など務めた吉田茂は戦後46年日本自由党総裁となり48年から54年まで連続して首相であった。

つい最近のことだが本誌5ページに登場の和田さんが見せてくれた昭和30年のパスポートに発給者として「外務大臣重光葵」とあったのには驚いた。重光葵は東條内閣の外務大臣で戦艦ミズーリ号で無条件降伏の調印式に日本を代表して参席し降伏文書に署名したのを思い出したからである。

戦争が終わって、戦後の政治の指導者となったのは、以上のような人たちであった。戦前戦中の政治家も官僚も「国家無答責」と勝手に決め込んでいささかの反省もなく、国民もこれを追求せず選挙の都度政権を取り平和憲法のもとでレッドパージをやり、行末は「軍隊」を意識してか警察予備隊を作り今日、思想を受け継いだ後輩たちが戦争ができる国へ向かって国民を引きずり込もうとしているのだ。

政府は「エネルギー基本計画」を4月11日に閣議決定した。原発は重要な基本的な電源。規制基準に適合した原発再稼働とあり、その他の電源に触れているが本質的には従来を変えることではあるまい。遅れ馳せながら手にした『ドイツ脱原発倫理委員会報告』を読み込んで何が基本的な違いなのか学ぶことにした。

雪衣 肌に残して 山萌える

(文)理事長 河原克美