HOME  »  福祉生協イリスからのご案内  »  機関紙『虹』  »  「虹」第35号

「虹」第35号

カテゴリ:機関紙『虹』

虹35号

  • 秋に ~地球は怒っている~[特別顧問 河原克美]
  • 特集 イリス南郷通が優秀賞を受賞!
  • 種種道楽
  • スタッフ紹介
  • 虹の声
  • 輝いていた青春の日々
  • 旅語り【「いつかゆっくりと」を求めて〈出雲〉】
  • 〈お知らせ〉空室情報 他

秋に ~地球は怒っている~

この秋の日本列島は9月は各地にゲリラ的集中豪雨の襲来、10月は強力な台風18号が6日の朝、浜松市付近に上陸。昨年、土石流で多数の被害者が出た伊豆大島などで50,000人以上の人が避難指示を受け、8都県の約270万人に一時避難勧告を出させて東北地方から太平洋上に抜けて行った。続けて襲来した台風19号も10月10日、首都圏を荒らし東北から北海道の太平洋側に近づいて熱帯性高気圧となり太平洋に去って行った。

気象の変化を予測する気象庁の天気予報の精度は凄いものだと日頃感心していたが、同じ役所の所管である「噴火予報」はどうなっているのかと訝ったのは9月27日に起きた御嶽山の噴火発生であった。火山学者として著名な岡田弘先生(北大名誉教授)は次のように語っておられる。「日本は、現地で火山と密着し、その特徴をよく知る地域密着型の専門家育成に失敗した」「東京の気象庁でデータだけを見ても、まともな噴火警報は出せない。その火山を現地で見続ける専門家を育て、地熱や火山ガスの変化などの手がかりを読み取るようになれば、適切な警報を提供することができる」(『北海道新聞』7月28日「火山国なのに貧弱な観測体制」)

気象状況が激しくなったり、噴火が起きたり。地球に住む人間たちの仕業に自然が憤っているのではないか。

消費税は来年10月から10%にすることに安倍首相は固執しているが勤労者の収入源が解消されず円安の影響を受けて物価が上昇し、家計支出の減少は耐え難いところへ来ているではないか。9月末の全国世論調査で税率10%に反対する人は72%である。原発問題も福島での事故発生でさまざまな被害への償いの停滞や放射性廃棄物の最終処理場も決まらない現実に置かれながら川内原発再稼働を認めた規制委員会。原発立地自治体である薩摩川内市の議会の議決と市長のOKだけで原発から至近の自治体、住民を無視している電力会社と政府。

特定秘密保護法に至っては、何が特定秘密なのか国民に判らない。昭和16年12月8日、北大生の宮澤弘幸さんが「軍機保護法」違反容疑で逮捕され、翌年12月に懲役15年の判決を受けた冤罪事件であるが昭和20年10月10日に出所(釈放)したが拷問と劣悪な生活環境に置かれたため衰弱し結核性腹膜炎のため昭和22年2月22日に逝去した。集団的自衛権の閣議決定は自衛隊が海外で戦争する道を開いた事になるが秘密保護法と関連すると暗黒の権力が冤罪造りをする。平和なくして良い生活はあり得ない。戦争に道を開く政策に反対するのが生協の道である。

国の軍隊を 共通の敵でもない 別の国を攻撃するため
他の国に貸すなどということは あってはならない
どちらに正義があるか 決定するのは 戦争の結果しかない

<イマヌエル・カント『永遠平和のために』(一七九六年)>

(文)特別顧問 河原克美