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【増える死者数】「隔離生活の見直しを」 体力維持が命を守る 高齢者施設のコロナ対策

新型コロナ感染者の死亡者数ですが、今月だけですでに516人となっています。

その多くが高齢者で、クラスター対策に詳しい医師は「隔離生活を見直す」ことが死亡者を減らす鍵だと指摘します。

札幌市東区の有料老人ホームではきょう、入居者が集まりクリスマス会が開かれました。

(職員)「せっかく開催できたからには、みなさんには笑顔になってもらいます!」

こちらの施設ではクラスター対策のため、これまで中止になるイベントも多かったといいますが…

(イリスもとまち 長谷川富子施設長)「感染が広がることは大変なんですけど、隔離をしたり普段と違う生活をしていることもすごくリスクが高いというか。

元気がなくなってご飯が食べられなくなったりっていうこともあるので、

できれば日常生活と変わらないようなことができるようなことが一番良いかなと思います」

感染しても重症化しないよう、体力をつけるために「日常生活を維持する」取り組みに舵を切ったといいます。

(入居者)「楽しかったです」

(入居者)「すべてが戻ったわけではないですけど毎日が楽しくなりました」

全国の施設でクラスター対策に携わってきた医師は「隔離」を強いる感染対策は見直す時期に来ていると話します。

(DMAT 近藤久禎事務局次長)「特に高齢者を隔離することは、あっという間に体が弱くなってしまいますので、

誤嚥性肺炎や尿路感染とか、そういう(コロナの症状ではない)もので体調悪化している方が非常に目立つし、

そういう方々の死者が一定程度いると思う」

感染力が非常に高いとされるいまのコロナウイルス。

体力を維持し命を守ることが重要だと専門家は強調します。
12/21(水)「どさんこワイド179」  12/22(木)13:55更新

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